■横型5.夾纈と唐花文の出合いが作る美の形

この文様について

北倉182 白地花葉文夾纈羅
夾纈と唐花文の出合いが作る美の形

絵柄の実物は絁の白地に緑色、藍色、茶色の3色で花葉文が染め出されている。茶色はおそらく赤色が変化したものと思われる。描かれているのは大小無数の花葉を集めた集花団文、そして多弁の花紋の端から伸びた蔓が繋ぐ花葉文や葡萄の実を付けた花葉文。これらが、見事なバランスと色調をもって静謐で荘厳な唐花文の姿を表わしている。

文様を彫った2枚の板の間に布を固く挟み、文様の部分に孔をあけて染料を注いで染める夾纈。奈良時代中期に流行する唐花文を表すのに適した技法とされる。

この歌について

但馬皇女の、高市皇子の宮に在りし時に、
穂積皇子を思ひて御作りたまひし歌一首

秋の田の 穂向きの寄れる
片寄りに 君に寄りなな
言痛くありとも

(但馬皇女、巻2・一一四)

秋の田の、稲穂が一つの方向になびくように、私もひとすじにあなたになびきたいのです、たとえ人に噂されようとも。

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