■縦型1.琥珀の花心と螺鈿の花弁が魅せる宝相華文
この文様について
北倉042 平螺鈿背八角鏡 第7号
琥珀の花心と螺鈿の花弁が魅せる宝相華文
八角形の鏡の鈕(中心のつまみ部分)から全方向へ、宝相華文が脈々と広がっている。実物は螺鈿で宝相華文を表し、その花心には赤い琥珀を配置。絵柄の地の部分には白、淡青、緑のトルコ石やラピスラズリの破片が散りばめられる。デザインの際に地の部分を黒で表すと、螺鈿の白、琥珀の3色で宝相華文の輪郭が明確に現われた。 |
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文様は螺鈿の界線で内外が二分され、内側は鈕を軸に8枚の葉が旋回、周囲に2種の唐花文を4個ずつ配置。 |
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外区にも唐花文様と一対の尾長鳥が唐花を囲む文様が4個ずつ配置されている。 |
この歌について
天皇の御製の歌
春過ぎて 夏来るらし 白妙の
衣乾したり 天の香具山
(持統天皇、巻1・二八)
春が過ぎて夏が来たらしい。白い布の衣が乾してある、天の香具山。