■大人の名刺の魅力

1300年の悠久を経てよみがえる天平文様

およそ1300年前、時は奈良時代。
シルクロードを伝って大陸から、また、日本の名匠から、天皇家へ様々な宝物が届けられました。仏具法具、屏風・毛氈・鏡などの家具調度、武器武具、筆・尺・硯・紙など文房具、琵琶・琴など楽器、双六などの遊具…聖武天皇が崩御したのち、光明皇后は多くの宝物を東大寺の正倉院に献納されました。それらの宝物は大切に保管され、その美しさは現在においても多くの人の心を動かしています。

はるか昔に完成されていたそのデザインが悠久の時を経て「天平文様」としてよみがえりました。
「天平文様」は正倉院に収められている実際の宝物に描かれている宝相華文や連珠文、唐華文などの文様(デザイン)を、宝物の写真などをもとに時間をかけてデータ化しました。
文様は実物を忠実に再現したものもあれば、大幅にアレンジしたものもあります。忠実に再現したものは、歪みや色彩を整え、宝物が作られた頃の真新しい姿に生まれ変わっています。アレンジしたものは、文様の美しさをより強調したり、文様を抽出してパターン化したりしています。

「天平文様」は、奈良女子大学 社会連携センター 藤野千代先生と、奈良の福祉グループぷろぼのとの共同研究によるものです。

古都奈良の素晴らしさを表現する和歌

万葉集は奈良時代の終わりごろに編纂されたとされる、日本に現存する最古の和歌集です。
雄略天皇が詠んだとされる歌から大伴家持が詠んだ759年の歌まで、約280年ものあいだの様々な身分の人たちの歌が4,500首以上収められています。 そこには、当時の生活や恋、豊かな四季の自然、素晴らしい文化について繊細に美しく表現されています。

万葉集の4,500首以上の歌のうちから、とくに奈良の魅力を伝えられる歌を、奈良まほろばソムリエの鉄田憲男様に選定していただき、英語訳も添えました。

英語訳は、リービ英雄著『英語で読む万葉集』(岩波新書)より引用しています。

奈良を、日本を誇れる名刺

「天平文様」×「万葉集の和歌」
この2つの素晴らしい文化が融合した「なら語り大人の名刺」
美しいデザインだけでなく、奈良の、日本の文化を表現できる名刺です。